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401(k)

401(k)の特徴

401(k)は一般企業に勤めている人が任意で拠出する事ができるプランです。このプランは勤めている会社が提供している場合のみ、拠出する事ができます。このプランの特徴は会社が従業員の出した額に応じてさらに拠出金を積み増し(match)してくれる事です*1。自分の勤めている会社がMatchしてくれる場合は、こんなにおいしい話はないので今すぐに拠出を始めましょう! 自分が勤めている会社がプランを提供してない場合やMatchを全くしてくれない場合はIRAなど他のプランで運用する事を考えましょう。また、401(k)は証券会社が管理会社として引き受け、投資対象(通常、Mutual Fund)を提供します。Mutual Fundの数が少ないなど、投資対象先の選択肢が少ない場合が多いようです。

雇用期間の制限

雇用期間の制限は、例えば採用されてから1年以上経たないと401(k)を始められない、あるいは3ヶ月目から始められるが雇用主の積み増しは1年目以降である、といったものです。働き始めた月によってはその年は全く拠出できない事もあります。そういった場合は他のプランにその年は拠出し、次の年から401(k)を始めるなど柔軟に対応しましょう。いずれの場合も、拠出可能になったらすぐに始めましょう。

拠出上限額

401(k)への拠出は法律で上限が決まっています。2007年の拠出上限は$15,500までとなっています。この金額はインフレに応じて毎年、調整されていきます。50歳以上の人はさらに加算拠出額(Catch-up Contribution)の$5,000を追加して拠出することができます。 法律としての上限のほかに会社が年収の何%という形で制限しています。例えば年収が4万ドルで会社の制限が年収の15%だった場合、拠出の上限は$6,000となります。この上限を超えてリタイアメントプランに預け入れたい場合はIRAやRothIRAなど他のプランも同時に拠出する事を検討します。

雇用主による積み増し(Match)

401(k)の魅力はなんと言っても自分が拠出した額に応じて雇用主が積み増しをしてくれる事にあります。雇用主によってMatchの仕方は違いますが、100%のMatchなら自分が$100拠出したら会社も$100出してくれる事になります。ただし、Match自体の上限は年収に対する上限と別に設定されている場合もあります。例えば年間拠出限度は年収の15%で、6%までは会社が50%のMatchをしてくれるとしましょう。もしこの条件で自分が6%拠出したら会社はその6%の50%=3%を出してくれます。合計、年収の9%の拠出になります。同じ条件で7%自分で拠出しても最初の6%分にしか会社はMatchしてくれないので、会社の積み増し分は3%のまま変わらず、合計10%の拠出になります。

Vestするまでの期間

会社が積み増してくれた分はすぐに自分の401(k)口座で運用が開始されますが、会社積み増し分が自分のものになるのはすぐとは限りません。会社の積み増し分が自分のものになる事をVestすると言います。例えばVestまでの期間が半年の場合、1月に会社が積み増してくれた分は(運用は1月に開始されても)自分のものになるのは7月になってからです。その前に会社を辞めた場合はVestしていない分は会社に返さなくてはなりません。Vestの期間が必要ない会社(積み増ししてくれた瞬間から自分のもの)や4分の1ずつ半年毎にVestしていくなど、Vestする期間は会社により違います。自分の会社のプランを確認してください。
*1:まったくMatchをしない会社や、その年の終わりに業績が良かった場合のみmatchする会社などもあります。