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そんなに簡単には帳消しになりません。

最近やたらと、walk awayを薦めるような記事が出ていますけれど、実際にはそんなに簡単にはいきません。
O-yaさんの【米国発】大家は見た!驚愕のアメリカンライフの記事、
「アメリカの住宅ローンはノンリコースとは限らない」を読んでいただくとわかりますが、アメリカでは州ごとに法律がぜんぜん違っているので、日本で報道されているように簡単にアメリカをひとくくりにできないんです。

私も1年前にこれに関する記事を書いています。
アメリカの住宅ローンって本当にノンリコースなの?

アメリカ人でさえ、その辺のことをちゃんと調べないで、メディアを鵜呑みにしている人が多いので、金融機関ばかりがbailoutしているんだから、自分たちも逃げちゃえばいい!みたいなノリの記事が気になっていました。
特に私が住んでいたMA州はノンリコースではない州なので、ぜんぜんしっくりこない。

でも、やっと自分とこの州の法律をちゃんと調べろよ!的な記事が、Mainstream Mediaでとりあげられました。

From CNN。
You lost your house - but you still have to pay

バージニア州にお住まいのヴァネッサさん。
2008年4月にショートセールで、夫と一緒に2004年に建てた家(McMansion)を売りました。
家を買ったあと離婚し、そして不動産エージェントだった(もう稼げない)彼女は、もう家はキープできませんでした。そしてショートセールできたとき、それで全部清算できたと思ったんです。

ところが去年の11月、彼女は$65、000の債務があるとの手紙を受け取りました。
結局、彼女はそれを払う能力がなく、破産宣告をすることになってしまいました。
(あれ?破産の法律も2005年に厳しくなって、なかなか債務消えなくなったんじゃなかったですっけ?)

実は、アメリカの30州以上では、貸し手は差し押さえの後も債務を追求できちゃうんです。
ノンリコース州といわれているカリフォルニア州でも、過去にリファイナンスをやっていれば、リコースになってしまいます。多くの人は、ここんとこの低金利でリファイナンスしたり、キャッシュアウトしたりしていますから、実際にはきれいさっぱりになれる人はそんなにいないんでしょうね。

これも州によって違うと思いますが、貸し手は借り手の経済状態がよくなるまで待ってから、請求してくることもあるそうです。記事によると、FL州の場合は5年まで待って、20年後まで追っかけてこれるらしいです。しかもその間の金利も請求してくるそうで。

それでもどんどん差し押さえが増加しているんですよね。
住宅ローン支払い延滞率も増え、差し押さえとあわせると13.3%だそうで。

さらに怖いグラフ発見。
最近はもう60日遅れたらほぼアウトみたいね。


まだまだ回復どころじゃないでしょ?