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FICOスコア

FICOスコア

FICOスコアは300から850点の間で決められ、多くの人は600~800になります。スコアの全米平均は680ほどで、720以上であれば、点数の差はそれほど重要ではなくなり、住宅ローンなどで一番有利な金利で借りられるようになります。ただし近年(2009年)は金融危機のためにボーダーラインが上がって、750程度のスコアが求められるようです。 FICOスコアは次の要素で決まるといわれています。括弧内のパーセンテージはFICOスコアに及ぼす影響のおおよその割合です。

支払い履歴(35%)

クレジットカードやローンの過去の支払い履歴です。支払いを期限以内にしているか、もし遅れた場合は何日遅れたか、支払いが送れているAccountがいくつあるか、など個人の支払いの習慣が全て分かるようになっています。支払いの遅れは30日以内、90日以内、それ以上などに分けられ、30日以内の遅れはそれほどスコアに影響しませんが、90日になると大きく影響します。また、支払い遅れの回数も影響します。 いずれの場合でも、毎月、全ての支払いをきっちり行い、それをずっと続けるという、当たり前の事をしていればスコアは悪い影響を受けません。逆にきっちり払ったからといってそれでスコアが良くなるわけでもありません。60~65%の人はいつもきっちり払ってるのですから、それで差が付くほどではないのです。

借り入れ残高(30%)

幾らお金を借り入れているか、というのも重要な要素です。大きな額を借りている事自体がすぐに低いFICOスコアの原因になるとは限りませんが、いくつものAccount(クレジットカードや分割払いなど)から、それぞれ大きな額を借り入れていると大きく影響するようです。カードをいくつも作ってどれも残高があるとよくないのです。 また、借り入れ限度額いっぱいに借りている場合もスコアが低くなる原因になります。ぎりぎりまで使っているカードが2つ以上あるとさらに悪くなります。借金を次々と別のところでするタイプと判断されると、将来の返済ができないのではないか、と思われるのです。 逆に分割払いの残高が借り入れ金額に対して減っている場合はスコアが良くなります。例えば自動車ローンで1万ドル借りて、8000ドル返して後2000ドルだけになれば、借りた直後よりも点数は良くなります。繰上げ返済などで借り入れ残高を減らせば、借金を積極的に返す姿勢を示すことにもなります。

ヒストリの期間(15%)

ヒストリに特に問題がなければ、記録されている期間が長いほうがスコアが良くなります。その期間の間、問題なくお金を管理できている証拠になり、Lenderも安心してお金を貸すことができるのです。また、全体としての記録の長さだけでなく、1つ1つのAccountの期間もスコアに影響します。クレジットカードを次々に乗り換えるよりも、1つのカードをずっと使っているほうが良いのです。また、いくら期間が長くても休眠状態にあるようなAccountは対象にならないようです。

新規のクレジット(10%)

新しくクレジットカードなどを作るとスコアに影響します。特に短い期間の間にいくつもカードを作ったり分割払いを申し込んだりするとリスクが高い、と判断されます。また、Credit Bureau へのヒストリの問い合わせ回数もスコアに影響します。たとえばクレジットカードを申し込むとカード会社はCredit Bureauへスコアを問い合わせます。問い合わせ自体がヒストリとして記録されます。もしあるカード会社で発行を拒否され、さらに別のカード会社に申し込み、そこでもダメでさらに別のカード会社へ・・・ということをすると、問い合わせ回数がどんどん増え、スコアはさらに悪くなるのです。 カードや分割払いを申し込むときなど「あなたのヒストリを問い合わせますが、構わないですか?」と聞かれることがあります。このとき、個人情報を相手が見る、ということだけでなく、スコアに影響していることも意識する必要があります。

クレジットの種類と組み合わせ(10%)

どのような種類の借金をしているかは、上にあげた項目の情報が少ない場合には影響してきます。種類としてはクレジットカード、分割払い(小売店や保険)、消費者ローン、住宅ローンなどがあります。全ての種類が必要なわけではありませんが、その組み合わせがアンバランスだとリスクが高いと思われます。できるだけ借金をせず、必要なものだけに限れば、不自然な組み合わせにはなりません。

FICOスコアと住宅ローン利率

FICOスコアは住宅ローンが下りるか下りないかを決めるだけではなく、Lenderがどのくらいの利率で貸すか決める材料となります。myFICO.comの表紙のページには、FICOスコアがいくらなら何%くらいで住宅ローンが組めるかが表になっています。必ずしもこの表の通りのスコア区分になるとは限らないようですが、一般に720~750以上のスコアであれば、一番有利なローン利率となるようです。点数が下がるにつれ、利率が上がります。