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MA州のPre-Foreclosureがやっと動き始めた?

Chee
前から疑問なのが、なぜMA州では、Pre-Foreclosuresばかりが増えて、市場に出てこないのか。
きっと法律の関係なんでしょうけれど。。。住宅ローンを払えないまま住んでいる人だらけで、供給が増えないから価格も下がらない。

これに私はイライラしていました。
元々、差し押さえから住人を追い出すまでに時間のかかる州のようではあったのですけれど、去年にLand Courtで、銀行は誰がどの家にどういう所有権と抵当があってという記録(タイトル)が、Registry of Deedsにて、ちゃんと最新の情報になっていないと差し押さえできませんという判決がでるケースがあったんです。

Massachusetts Land Court Reaffirms Controversial Ibanez Ruling Invalidating Thousands Of Foreclosures

そうしたらほら、銀行は住宅ローンを証券化してあっちゃこっちゃにポンポン売っていたわけじゃないですか。差し押さえの時点になっても、最新の情報になっていない家がたくさんあるらしいんです。

でどうなったかというと、差し押さえになった人とその弁護士は、これを盾に差し押さえを遅らせることができると。この新しいルール適用期間に差し押さえを買ってしまった人の中には、なんと遡って売買契約を取り消される可能性なんかもあると、ややこしいことになってしまっているらしいです。タイトルインシュアランスってこういう時のためのものなのかしら?
それで遅い差し押さえプロセスが、ますます遅くなっているようなんです。

その後、このケースは今年、MAのSupureme Judicial Courtまでに持って行かれ、まだ結果は出ていないのですが、おそらく判決は変わらないということで、銀行もあきらめて差し押さえをはじめからやり直ししはじめているらしいですけれど、中には判決待ちをしているところもあるとのこと。。。こういうのがかなりの数あると思います。

そんなわけで、買いたい側にしてみれば、じれったい状態が続いているんです。
しかしですよ。こんなMA州でも、ようやく差し押さえが少しずつ動き始めたようです。

Just in time for spring, next wave of foreclosure crisis gets rolling

このBoston.comの記事によると、今年の最初の3ヶ月で7000件の差し押さえがあったそうです。これは去年の第四四半期から12%の増加、去年の同四半期との比較では60%の増加になるそうです。
ちなみに全国では、前四半期から7%の増加で去年の同四半期との比較では16%の増加だそう。

MA州の売り出し件数って、だいたい3万件から4万件らしいですから、このペースでShadow Inventoryが表に出てくれば、価格に大きく影響してくることでしょう。

さあ面白くなってきましたよ~。


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