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ちょっと面白いrebalance手法

通りすがり

bogleheadsのbbsから。 "moving pre-tax money to after-tax for free?"

http://www.bogleheads.org/forum/viewtopic.php?f=10&t=110860&newpost=161…

ここで言うpre-taxはTraditional Retirement Account (TIRA, T401k)、after-taxはRoth Retirement Account (RIRA, R401k)の事。
例えば、

pre-taxに FundA $100、FundB $100あったとします。
after-taxにも FundAが$100、FundBが$100と同量あったとします。
これは50-50のFund A、Bアセットアロケーションを、pre-tax/after-taxを50/50にしてる状態です。

例えばFundAが50%下がり(2分の1)、FundBが100%(2倍)になったと仮定しましょう。
pre-tax : FundA $50, FundB $200
after-tax: FundA $50, FundB $200

この時、pre-tax口座、after-tax口座各々で別々にrebalanceする場合、
FundBを$75売って、FundAを$75買うという事を各々の口座で行うことになります。
pre-tax : FundA $125, FundB $125
after-tax: FundA $125, FundB $125

これが通常のrebalance。
上の投稿では「損失をpre-taxに集めて利益をafter-taxに集めれば、実質的にpre-taxからafter-taxへの移動をtax event発生無しに行えることになるのではないか?」というアイデアです。

例えば上記の場合、逆にこの後両Fundが値を戻したとします(FundAが2倍にFundBが1/2倍に)。
そうすると
pre-tax : FundA $250, FundB $62.5
after-tax: FundA $250, FundB $62.5

しかし、もし最初のrebalance時にpre-taxでは損失を出しているFundA $50を売って利益を出してるFundBを買い、after-taxではその逆をした場合、
pre-tax : FundA $50, FundB $200
after-tax: FundA $50, FundB $200

pre-tax : FundA $0 , FundB $250
after-tax: FundA $250,FundB $0
となり、この後FundA 2倍、FundB 1/2という世界が来たら、
pre-tax : FundA $0, FundB $125
after-tax: FundA $500,FundB $0
となるわけです。この場合、両口座のトータルは通常rebalanceも、この変則rebalanceも$625。ただしafter-tax(Roth)口座は前者が$312.5なのに対して後者は$500です。

rebalanceの仕方でpre-taxからafter-taxへ(見かけ上の)資金移動がtax-freeで行う事が可能なんじゃないか、というアイデアです。
色々と穴のあるアイデアですが、ちょっと面白い考え方だったのでご紹介。

Chee 2013/02/15(金) - 09:44

この例では数字がわかりやすいですが、自分のポートフォリオでできるのかというと、私には理解できません。T T

で、思ったのですが、例ではどちらの口座にも半々となっていますが、よりアグレッシブな物を買うのは、どちらがいいんだろうと。。。pre-taxでしょうか?

通りすがり 2013/02/15(金) - 15:03

ちょっとお酒飲みながら「へ~なるほど~」と読みつつ書いたものなので、今見直すとずいぶん酷いまとめでした(笑

まず、根底にあるのは"Rebalance"の思想です。Rebalanceは
1. Asset Classの配分をキープすることによってリスクを一定にする
2. 高くなったものは値戻しで落ちる可能性がある、安いものはお買い得
という2つの面が前提にあります
(当然両方とも「確定」した未来の事実では無い。Rebalanceしなかった方がリスクが結果的に低かった、高くなったFundはより高みへと登って行った、等という未来が待ってるかもしれない)

で、この1、2を考慮すると、当然ながら
- 高くなったFundを売って、安くなったFundを買う
- Asset Classの配分を元に戻す
という作業になります。

上で紹介したアイデアは、
A. Pre-Taxで安くなったFundを売る
B. After-Taxで高くなったFundを売る
C. Asset Classの配分を元に戻す
という話で、上の例ではAにおいて、安くなったFundすべて($50)を処分していますが、これは別に$10でも構わないわけで、その場合
pre-tax : FundA $50, FundB $200
after-tax: FundA $50, FundB $200
を、
pre-tax : FundA $40, FundB $210
after-tax: FundA $210,FundA $40
とrebalanceすることになります(FundA : FundBが50:50にキープされている)。
このようなrebalanceをした場合、FundA 2倍、FundB 1/2倍の未来では
pre-tax : FundA $80, FundB $105
after-tax: FundA $420,FundB $20
となりますので、after-taxに$440ありますから通常のrebalance時の$312.5よりも高いafter-tax amountになります。
したがって、このrebalance手法は「高きを売り、安きを買う」という2手の通常rebalanceではなく、
「after-taxで高きを売り安きを買い、pre-taxで安きを売り高きを買う」という2手+2手の合計4手になります。

この未来の後も当然ありまして、今FundAは$80+$420=$500、FundBは$105+$20ですから、
- Pre-TaxでFundBを売って、FundAを買う
- After-TaxでFundAを売って、FundBを買う
必要があります。そしてまた揺り戻しでFundAのperformance < FundBのperformanceとなったら、より一層after-taxの「見かけのお金」が増えることになります。

まあ色々と穴がありますが、見かけのafter-taxを増やすというアイデアが面白かったので(笑

ポピー 2013/02/15(金) - 19:55

極端に単純化して言うと

RothなどのPost-Tax税特典口座は、ダメダメ資産クラスを安く買って、それが回復してイケイケになるのを待つ所

401KやTIRAのPre-Tax税特典口座は、イケイケ資産クラスを高めに買って、それがおちぶれてダメダメになるのを待つ所

資産クラスの分散%に加えて、そんな風に資産クラスの置き場所がPre-Tax/Post-Taxでローテーションしていくような規則的リバランスを続ければ、いずれPost-Tax口座の残高が増えて、投資所得非課税の美味しさ倍増・・・

そんな感じに解釈してよろしいでしょうか?

投資所得があれば、Rothの非課税特典は美味しいですもんね。私の小さいRoth口座、そんな感じで伸ばしていけたらなあ・・・夢だけは大きいんだけれど(笑)。

面白いアイデアを紹介していただいて、有難うございます。

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