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日本の実家の建てかえ資金の動かし方

まっち(ゲスト)

Nobuさん、とても為になるウェブサイトをどうもありがとうございます。このウェブサイトで沢山勉強させていただいてます。

今回は皆さんのお知恵を借りたくて書き込みしています。

私は在米で会社員です。日本の両親が住んでいる家の建てかえを3年後に予定しています。建てかえ費用のうち2千万円を、私から提供する予定でいます。

私はUSドルで稼いでいるので、お金を動かす必要があります。普段里帰りする時は5千ドル以下単位でアメリカの銀行から日本のシティバンクへ送金し、両親への生活費の足し、そして日本滞在中の費用をまかなっています。

3年後には20万ドルを動かすことになるので、どうやったら良いのかといろいろ調べています。両親の家の建てかえ費用であっても、贈与税がかかるのでしょうか。
また、20万ドル移すとなると税務局から目をつけられそうで、それも不安です。何もやましいことはしていませんが、ややこしいことに巻き込まれるのはなるべく避けたいのです。

お金はかかるけれど、ちょこちょこと5千ドル以下の送金、そして里帰り時に1万ドルをトラベラーズチェックで運ぶというのも真剣に考えました。でも送金費用だけでもかなりの額になります。むしろどかんと一度に20万ドル送ってしまって(果たしてそれが可能なのかも疑問なところですが)、あとでIRS又は税務局から電話がかかってきたらそのままの理由を説明したら良いのでしょうか。

どうするのが良いのでしょうか。お知恵をお貸しください。特に大きなお金をアメリカから日本に動かしたことのある方のお話が聞ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

Nobu 2010/03/26(金) - 23:47

20万ドルを実質的にご両親に贈与することになると、アメリカでは贈与する側に課税されますから贈与税が発生します。

1年間に一人が$13,000までは贈与税なしで贈与できます(Annucal Exclusionと言います)。もし、夫婦二人からの贈与という扱いにできる場合は$26,000までと2倍になります。それを超えた金額は贈与税の対象となります。

贈与税の対象となった場合でもそれをすぐ払うことはありません。Lifetime Exclusionといって一生の間に$1Millionまで非課税で贈与することができます。贈与をしたForm 709でIRSに報告する義務があります。

$1Millionまでの非課税枠をいくらかでも使った場合は、贈与した人が死亡した際の遺産税の非課税枠(Estate Tax Exclusoin)から引かれてしまいます。つまり、ご両親に贈与した金額の一部は、いずれはまっちさんの遺産相続のときに相続税を増やす効果となります。

対策はいくつか考えられます。まず今から年間の非課税枠を使って贈与を始めること。また立て替えた年にはご両親自身で払っておいてもらって、その後も数年間に分けて年間の非課税枠で贈与し続ける方法もあります。あるいは家の代わりに医療費を直接、医療機関に支払ってあげる場合は贈与であっても非課税です(ただし、日本の医療機関が対象になるか確認する必要があります)。

もう1つ考えなければならないのが日本での贈与税です。日本ではアメリカとは逆にもらった側が課税対象となります。この点に関しては日本の税法に詳しい人、できれば日本の税理士に聞くのが一番でしょう。

みどり(ゲスト) 2010/03/27(土) - 18:21

素人考えですが、思いついたことを書きます。

2千万円を贈与するから贈与税の心配をしなくてはいけないのですから、贈与という形を取らなければいいのではないかと考えました。

例えば2千万円が建築費用の全てであれば、建物のみの所有権をまっちさんの物とすればよい。そして日本での登記もそれを反映させたものとすればどうでしょう??
そして送金時も自分から自分への送金、という形にする。

いかがでしょうか??

メルボ(ゲスト) 2010/03/29(月) - 10:12

私も素人考えで恐縮ですが、贈与ではなく貸与とされたら如何でしょうか? アメリカでは(利息などの支払い条件を書き加え)ローンアグリーメントを交わして銀行でノータライズし、日本でも公正証書をつくっておけば、IRSからあるいは税務署から問い合わせが来ても問題ないと思います。 最初の数年は利息の支払いが実際に行われていることを示すために国際振込みが年に数回必要になると思いますが、5年後以降支払いが滞ってもbad debtになってしまったといえばそれで問題はないのでは? 

まっち(ゲスト) 2010/03/31(水) - 01:24

Nobuさん、みどりさん、メルボさん、お返事どうもありがとうございました。

贈与するとなった場合の税金の情報、とても役に立ちました。しっかりコピーさせていただきます。

そして贈与ではなくて所有権をとってお金を出す、または貸与といったアイディア、素晴らしいです。感謝します。特に建築費用を出して建物の所有権を私のものにするというのは、私のニーズにぴったりです。(もちろん、それが可能かどうかこの先日本に一時帰国した際に調べて見ます。) と言うのは、この先両親に先立たれたときに結局その家は私の物になる予定です。なので所有権は私の物にしておいた方が、両親が他界した後の私への相続も少しは楽になるかな、と思っています。全く思ってもいなかった見方からの意見が聞けてよかったです。

皆様どうもありがとうございました。

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