メインコンテンツに移動

オファーを出す

欲しいと思う家が見つかったら、オファーを出します。基本的にはいくらで買うか、というのが重要ですが、それ以外にも、クロージング日時、含まれる家電類、引渡し前に行う修理、インスペクションで不具合が見つかった場合にキャンセルできる権利(Contingency Clause)などを決めます。例えば「3日以内にインスペクションを行い、その際に修理に$500以上掛かる不具合が見つかった場合はキャンセルできる」といった内容です。これ以外にも自分が入れたければどんな付帯条件でも入れることができます(売り手が受け入れるかどうかは別の話ですが)。 売り手はオファーに対して、1.オファーを受け入れる(Accept)、2.オファーを拒否する(Reject)、もしくは3.カウンターオファーを出す、のいずれかをしなければなりません。

オファー=値引き交渉

オファーを出すということは、その条件が受け入れられたら必ず買います、ということです。値引き交渉ができるのはこのオファーを出すときだけです。ここで値引き交渉のテクニックをできるだけ使って安く買おうとする訳ですが、相手も同様にできるだけ高く売ろうとしてきます。この価格交渉を本気でやろうとする人は交渉(Negotiation)に関する本の1冊でも読んでおけばかなり有利になるでしょう。 オファーは価格交渉なのですが、金額以外の条件を交渉して自分の希望価格にさせる事も可能な場合があります。有能な不動産エージェントならそれとなく、売り手のどこを突けば希望価格に近づくか、教えてくれる場合もあります。価格以外の要素としては、クロージング日を相手の希望に沿って設定する、必要な修理を自分で行う、事前にローンを確保しておく、などなどさまざまなものがあります。もし、手がかりが余りなければ、最初はすべてこちらに都合がいい状態で、本当にこの価格ならお得!と思う額で提示してみましょう。Rejectされたら、1つずつ、条件や価格を緩くしていけば良いのです。どうしてRejectされたか、不動産エージェントに聞いてみてもいいでしょう。カウンターオファーが来たら、それをこちらが受け入れても良いし、さらにオファーを出す事もできます。相手にRejectされると、「どんな条件なら受け入れられるだろう」と不安になるかもしれません。でも、Rejectするのも戦略かもしれませんから、気にせず、1つだけ条件を変えて(価格ならほんのちょっと)もう一度オファーを出すのも手です。 ただし、他の買い手が現れて自分よりも売り手に有利なオファーを出していたら、そちらの買い手に物件が渡ってしまうかもしれません。あまり交渉テクニックに頼るよりも、自分の予算と希望条件をしっかりと把握して、現実的なオファーを出していく事が大切です。自分の予算がハッキリしていれば、それ以上の価格ではオファーできないと伝え、それ以外の条件を付けたら受け入れられないか、聞いてみるのも良いでしょう。 どうしても自分のオファーが受け入れられなければ、潔く諦めて他の物件を探す事も大切です。家自体にあまりにも感情移入して「どうしてもこの家でなくちゃ」という状態になると、交渉で不利になるばかりではなく、自分が決めた予算を超えてしまったり、不利な条件を受け入れたりする結果になってしまいます。最初のオファーを出す前に、どこまでなら譲歩できるかしっかり決めておけば、ズルズルと相手のペースにはまる事もないでしょう。