クレジットカード、クレジットヒストリ、クレジットスコアなどさまざまな「クレジット」関連の情報を提供します。
日本ではクレジットカードを使う機会はそれほど多くありませんが、アメリカではクレジットカードは欠かせません。私は最近はほとんどすべての支払いをカードにしているくらいです。現金を多く持ち歩く必要も無く便利なクレジットカードですが、アメリカ独特の注意点も多くあります。特徴を理解して有効活用できるようにしましょう。
クレジット(Credit)を辞書で引いてみると、「貸方」や「掛け(での取引)」という意味以外に「名声」や「賞賛」という意味まであります。日本でもそうですが、アメリカではクレジットが社会的な信用を示す、重要なバロメーターとして使われています。「クレジット」とつく言葉を考えてみれば、その多くが社会的信用に結びつくことがわかるでしょう。クレジットカードはゴールドやプラチナなど、ステータスシンボルとして、その人の信用を表しています。後述する「クレジットヒストリ」は、信用調査に使われる最も一般的なものです。
現在のアメリカでは「Credit」は自分が「掛け」で買う取引(クレジットカードでの取引など)も、自分が「貸方」になる取引も、「Credit」という言葉を使います。例えば公共料金を多めに払うと「Credit」といって、超過分を預けた事になり、翌月の請求額から引いてくれます。ここでは、「クレジット」を自分の金銭的信用を得るためのもの、と捉えて話を進めましょう。
クレジットとつく言葉のうち、日本人が一番知っているのは「クレジットカード」ではないでしょうか。クレジットカードは使う側から見れば借金をしているわけで、この借金を返していくのは信用を得る重要な要素です。その他にもローンなどの借金の返済記録は「クレジットヒストリ」として記録されます。このクレジットヒストリこそ、信用を数値化したもので、借金をするとき、アパートを借りるとき、あるいは仕事につくときまで調べられる事があります。
納得がいかないかもしれませんが、クレジットヒストリは借金の記録のため、借金がまったく無いと、信用もない事になってしまいます。借金が多すぎても信用がなくなるし、借金がなくても信用がない。ほどほどの借金をきちんと返しつづけることが、信用を得る道、という訳です。この仕組みをしっかり理解しておくことが重要です。
アメリカでまともに暮らしていくためには必ずクレジットカードが無ければなりません。クレジットカードを使う目的は次の3つです。
クレジットカードを使うときは、この3つの目的を忘れないようにしましょう。これ以外の目的では決して使ってはいけません。
カード社会の現在、クレジットカードを持ってなければ社会的に信用されない事があります。例えばホテルに泊まるとき、クレジットカードが無ければ泊めてもらえないかもしれません。泊めてもらえたとしても、宿泊料以外に多額のDeposit(保証金)を最初に預ける必要があります。つまり、クレジットカードは社会的信用の証として通用するのです。特にアメリカでは金額が高いものの場合、現金で買うと余計に怪しまれる事さえあります。
借金はしない方が良いとはいえ、ある時点で借金をするのが賢い選択のときがあります。例えば家を現金一括で買う人はほとんどいないと思います。そのような時、ローンを組む事になるのですが、貸し手(銀行など)は、貸す相手がきちんと借金を返済できる人にしか、お金を貸しません。そのような時、貸し手は相手のクレジットヒストリを調べて、その人が今までに借金をきちんと返してきたか確認します。このクレジットヒストリに悪い記録が残っていたり、あるいはヒストリそのものが無いとお金を貸してくれません。クレジットカードを使い、その借金をきちんと返済する事は良いクレジットヒストリを作るために欠かせません。
クレジットカードは賢く使えばとても便利です。大きな現金を持ち歩かなくて済みますし、ガソリンスタンドなど、カードであればさっと給油する事が出来ます。真っ当なクレジットカードは、毎月、全額をすぐに返済すれば利息もつきませんから、きちんと管理できればカードほど便利なものはありません。
また、インターネットで買い物をしようとしたときにクレジットカード以外で代金を支払うのは難しいでしょう。ほとんどのサイトがカード以外受け付けないか、面倒な方法を取らないといけません。もちろん、インターネットでカード番号を入力するときは、そのサイトが安全か、しっかり確認してからにしましょう。
アメリカのクレジットカードは返済金額が自由なリボルビング払いが基本です。毎月の請求書には最低払わなければいけない額(Minimum Payment)が書いてあり、それ以上であれば返済額はいくらでも良いのです(その月に全額返済する必要はない)。しかし、クレジットカードは信用・ヒストリ・便利さの3つのために使うものです。 決してお金を借りるために使ってはいけません。利息は大抵18%以上と高く、特別な理由が無い限り、クレジットカードで借金をして有利になることはありません。必ず毎月全額返済しましょう!全額返済すれば利息もつきません。クレジットヒストリを作る上でも、毎月きちんと返済する事は大切です。毎月借りた分を返さず、常に返済残高がある人はヒストリの点数(FICOスコア)が悪くなります。せっかく信用とヒストリを高めるために作ったのですから、その為に賢く使っていきましょう。
クレジットカードを作るにはどうしたらいいでしょうか?アメリカに来てすぐ、クレジットカードに申し込んでも、大抵はReject(発行拒否)されます。クレジットヒストリが無いからです。では、ヒストリを作るにはどうしたらいいでしょうか?日本からアメリカにやってきた最初は、あなたのクレジットヒストリは全くありません。まず最初にSSN (Socail Security Number)が必要になります。アメリカで働けばSSNはすぐに取れますので、働いている人でこれを持ってない人はいないでしょう。全てのクレジットヒストリはこのSSNに対してつけられますので、SSNの管理は慎重にしてください。
次に、何らかの方法でお金を借ります。借りるときには必ずSSNが求められますので、これで初めてあなたのSSNのクレジットヒストリができるわけです。さて、お金を借りるいちばん簡単な方法はなんでしょうか?そうです、クレジットカードです。ですので、クレジットカードを作ってください(ここまで読んだら、 この節の最初から読み直してください。以後、永遠に続く・・・)
なんと言う矛盾でしょう。クレジットヒストリが無い人にはクレジットカードが作れないのです。
では、一体どうやって最初のカードを作ればいいのでしょうか?いくつか方法があります。私が取った方法は、大手の銀行で国際部門があるところに銀行口座を作ります。それを給与の受け取り口座にして、定期的な収入があるようにします。その後、日本のクレジットカードの過去の明細書(1年分以上)を国際部門に持っていき、そこで「私はきちんとお金を返せる能力があるのでクレジットカードを作ってください」というわけです。私の場合はそれ以外にも、雇用主から「この人は○○会社の従業員で、給料は△△であることを証明する」という内容の手紙を人事に書いてもらう必要がありました。
Secured Credit Card を作る方法もあります。これはクレジットカードなのですが、担保として$1,000とか$2,000を銀行に預けます。その預けたお金は「担保」としてずっと取って置かれるので、カードを使ってもそこから引かれる訳ではありません。使った分は普通のクレジットカードと同じように請求書が送られてくるので、期限までに支払います。これでずっと支払いをしていればヒストリーが出来ます。カードによっては信用が置けると判断されれば、預けたお金が戻ってくることもあるようです。
Secured Credit Card のメリットは、支払いが遅れたときなどのために銀行は担保を取っておくので、信用が低い(=ヒストリーが無い)人にでも作ってくれることが多いことです。銀行系のクレジットカードであれば自分の預金を保証金代わりに、このSecured Credit Card を作ってくれるところもあるようですから、自分の口座がある銀行に聞いてみるといいでしょう。
プレミオ
カードを作るのも方法です。
読者情報
私はプレミオカードによるクレジットカードの作成を行い、先日無事に終了しました。 アメリカの住所が確定し、住居の賃貸契約書を送ってから20日で審査が終了し、そ の後10日後にカードが届きました。その間にちょうどSSNの申請も終わりましたので、 カードのアクティベーションと同時にSSNを申請し、第1回目の支払いの時には、 クレジットヒストリーがついた形で、支払いができそうです。
以前は日本でAmerican Expressのカードを持っていれば、アメリカのAmerican Express(日本とは別会社)に紹介してもらいカードを作ってもらえたようですが、現在ではできません。
その他の方法としては、勤め先に勧誘に来る Credit Union に口座を作り、そこでカードを作る事ができるそうです。Credit Union としても、自分のところを給与の振込口座にして欲しいし、給与所得があるのであればお金を貸すリスクも小さいと判断してカードを比較的簡単に作ってくれるようです。Credit Unionの担当者は大抵、人事と仲良くしてますから、人事の人に聞いてみるといいでしょう。
もし、アメリカに来て初めてのクレジットカードを作ろうとしているのなら、最初のクレジットカードで述べた種類のクレジットカードを作りましょう。その場合は、以下に述べる項目にはそれほどこだわらず、とにかくカードを作ってしまいましょう。最初の1枚目を作ればヒストリーができ、しばらくすればもっと有利なカードを作れるようになります。
すでにアメリカでクレジットカードを所有していて、より有利なカードを持っておきたい場合は、以下の項目に注意し、自分にとって使いやすいカードを選びましょう。カードは多くても3、4枚持てば十分ですから、出来るだけ使いやすいものを最初から選ぶのがコツです。カードの保有期間が長いほうがクレジットスコアが高くなりますから、その上でも長く付き合えるカードを作りましょう。
クレジットカードには年会費無料のものと、年会費を取るものがあります。無料のものは有料のものに比べて借り入れ金利が高かったり、特典(後述)が少ないなどの違いがあります。しかし、クレジットカードの使い方で述べた3つの目的を考えると、これは問題になりません。金利が高くても、毎月請求額を全額払えば利息はつきませんから、関係ありません。特典が少なくても、それはクレジットカードの目的ではありませんから、重要視してはいけません。そのため、年会費無料のクレジットカードを作る事が基本といえるでしょう。
年会費が必要なカードを作るほうが有利な場合は限られています。例えば仕事の関係で飛行機を使う出張が多く、勤めている会社が特定の航空会社を指定している場合。こういったときはその航空会社のマイルが貯まるクレジットカードを使い、出張経費も全部そのカードで払ってマイルを貯め、無料航空券がもらえれば年会費を払ってでも作った方がいいでしょう。そういった場合でも航空会社はさまざまなクレジットカードと提携していますから、できるだけ年会費の掛からないものを探しましょう。
借り入れ金利は支払期限までに全額を毎月払えば利息が付かないので関係ありません。キャンペーンで金利が最初の1年程だけ低くなるものがありますが、金利が低いことは返済がきっちり出来る人には特典とは言えません。
金利よりも重要なのが支払い猶予期間です。Grace Periodはカード会社が請求書を発行してから、支払いが行われるまでの期間です。支払期限に間に合わないと利息やペナルティが付きますから、できるだけ長いほうが良いでしょう。最低でも20日間、通常は25日間あるものを選びましょう。Grace Periodが0日の場合、請求と同時に利息が発生しますから、こういうカードは作ってはいけません。また、どのクレジットカードもキャッシング(Cash Advance)にはGrace Periodが適用されず、引き出したそのときから利息が発生します。クレジットカードでキャッシングは使ってはいけません。
多くのカード会社はゴールドやプラチナといった「標準」カードよりも高いステータスのカードを発行しています。余程の理由が無い限り、こういったステータスは不要です。特にそのステータスのために年会費が高くなる場合は、全く意味がないといえます。もちろん、高いステータスのカードは旅行保険がついているなど特典がある場合もあります。しかし、私たちのカードの3つの使用目的を考えれば、こういった特典は意味がありません。余程の理由が無い限り、こういったステータスカードを選ぶべきではありません。
クレジットヒストリーが既にあり、収入がある人ならほとんどの人が上記の項目を満たし、なおかつ何らかの特典があるカードを作る事ができます。キャッシュバックや航空会社のマイルなどから自分の好みで選ぶ事ができます。普通の買い物で特典が得られる場合は折角ですのでもらっておきましょう。無料である限り、特典がもらえるのは良いことです。
クレジットカード会社はカードを使って欲しいためにこういった特典を提供していることを忘れてはいけません。例えば毎月請求額を全額払わず、翌月以降に支払いを延ばすと特典ポイントが倍になる、といった場合があります。この場合、残高には当然、利息が掛かります。利息を払ってでも特典ポイントを稼ぐ意味はありません。また、利息が掛からなくても、特定の商品を買ったり、ある金額以上使うと特典が貯まる(多くなる)場合があります。常にカードを使う3つの目的を思い出して、こういった消費を促す戦略に掛からないようにしましょう。
クレジットカードを作ろうと思ったら、Bankrate.com
などで自分にピッタリのカードを探しましょう。ダイレクトメールや電話の勧誘を待つ必要はありません。
クレジットカードのダイレクトメールで「Pre-approved」と書いてあるものが良くあります。一見、既にカードの発行が「承認」され、本人が希望すれば確実にカードを作ってもらえそうな印象を受けます。しかし、実際にはこの「Pre-approved」の意味はほとんどなく、クレジットカード会社がダイレクトメールを送る際にある程度の条件を満たす人に送っているに過ぎません。そのため、申し込んでもカードを作ってもらえる保証はまったくありません。「Pre-approved」の言葉に惑わされず、自分の状況に合ったカードを適切に選ぶようにしましょう
クレジットカードに申し込むと必ずクレジットヒストリーがチェックされ、さらにヒストリーに「申し込んだ」という記録が残ります。この記録はクレジットスコアを下げてしまいます。そのため、カードを申し込み、発行を拒否されたからと言って次々に別のカードに申し込むとスコアがどんどん下がってしまいます。スコアが低いために発行を拒否されたような場合は不用意に他のカードに申し込まず、半年から一年、スコアの改善に努めてから申し込むなどの対策を採りましょう。あるいは最初のクレジットカードで解説した方法で確実にカードを作りましょう。
カードを作る際に、他のカードの残高をそのまま新しいカードに移すことができます。この際、キャンペーンなどで0%金利などが適用されるので、有利だと思ってしまう場合があります。しかし、実際に詳細を読むとそうでないことが分かります。
まず、残高を移す際に手数料が取られます。移す金額の何%と決まっている場合もありますし、一定額が決まっている場合もあります。いずれにせよ、手数料が取られては0%金利でも得になりません。また、移した残高は0%ですが、そのカードを使って新しくできた残高に対しては通常の金利が適用されます。
クレジットカードを作るのが難しい場合、既にクレジットカードを持っている人の家族としてカードを発行してもらう方法があります。日本では家族カードあるいは家族会員と呼ばれますが、アメリカでは2つの種類があり、どちらも家族だけに限ったものではありません。
承認された使用者、とでも訳したらいいでしょうか。Authorized Userは本会員であるカード保持者からカードを使う権限を受けたとみなされます。Authorized Userにもその人の名前でカードが発行されますが、カード口座は1つです。Authorized Userを追加するときに気をつけなければならない点は、支払い義務はあくまでも本会員だけにあることです。
共有口座として複数の人(大抵は夫婦)がカード口座を共有します。Authorized Userと違う点は、支払い義務が共有している人全員にあることです。注意したいのは自分の使った分の支払い義務があるだけではなく、相手が使った分にも支払い義務があることです。
Authorized UserであってもJoint Accountであっても、本会員のクレジットヒストリーに影響します。例えばAuthorized Userが多額の買い物をすれば、それだけ使用可能残高が減り、クレジットスコアは低くなります。
カード会社にもよりますが、Authorized Userの限度額を本会員とは別に設定できる場合があります。Authorized Userの限度額を低めに設定すれば、不必要に多額の買い物を防ぐことが出来ます。
以前はAuthorized Userのカードの使用履歴も、その人のクレジットヒストリーとして記録されました。しかしこのことを利用してクレジットヒストリーを良く見せようという手法が広まったので、Authorized Userのヒストリーには反映されなくなりました。
Joint Accountの場合は両方のクレジットヒストリーに反映されます。
クレジットヒストリとは、その人の借金の履歴です。クレジットカード、自動車ローン、住宅ローン(Mortgage)から、公共料金や家賃の支払いまで含まれ、これらの支払いをきちんとしているか、借り入れ金額が多いか、などが記録されます。一人一人、Social Security Number=SSN 社会保障番号)ですべて管理され、引越しをしても、クレジットカードを解約しても、SSNが同じ限りは*1、すべて記録に残ります。また、これらの記録をまとめたものをクレジットレポートと呼びます。
Lender(金貸し)、つまり銀行やクレジットカード会社は、お金を貸す前に、その人に貸しても大丈夫か、と言うことをこのクレジットヒストリを元に判断します。クレジットヒストリだけで判断しているわけではありませんが、ヒストリを点数化したスコアが悪かったり、スコアそのものが存在しないと*2、ローンを却下されたり、クレジットカードを作ってくれないことがあります。アメリカでカードを作ったりローンを組むためには良いクレジットヒストリは必要不可欠なものです。
ヒストリには自分が持っている借金と住所(過去に住んでいた住所も含む)などが記録されています。クレジットカード会社、住宅ローン、分割払いなどすべての記録が、最長で7年分(破産記録は10年間)載っています。公共料金の毎月の支払いや、税金の滞納なども記録されますから、支払い相手は金融機関に限りません。
まず最初に、クレジットヒストリにはSocial Security Number (SSN)が必要です*3。SSNは公共料金(電気やケーブルTV)を払うとき、アパートを借りるときなどに要求されますから、その時点でクレジットヒストリが作られる可能性があります。しかし、本来は「借金」の記録なので、支払いが遅れない限り、公共料金などはヒストリになりません。そこで、本当の借金をすることからヒストリが始まります。一番簡単な方法はクレジットカードを作ることですので、クレジットカードの節を参考にしてください。
何とかしてクレジットカードを作ったら、毎月、きちんと請求額を払っていきましょう。利息も払わなければいけないし、ヒストリも良くならないので、必要のない限りはリボ払い(Revolving Credit / Payment)はしないでおきましょう。ときどきクレジット残高を少し残し、リボ払いにしたほうがヒストリになると言う話も聞きます。つまり、借金があってそれを毎月きっちり返している(=返済能力、お金の管理能力がある)証明になることもあります。この場合でも、残高はわずかにして、必要があればいつでも払いきれる金額に抑えましょう。ただし、どのくらいならヒストリが良くなり、いくら以上ならヒストリが悪くなる、と言う情報はありません。あえて危険を冒して残高を残しておく必要はないと思います。
クレジットヒストリは次の3つのCredit Bureau で別々に管理されています。
面倒ではありますが、賢い消費者としてはすべてのBurearuの記録を確認したほうがいいでしょう。
2003年に承認されたThe Fair and Accurate Credit Transactions Act(FACT Act)という法律により、消費者は誰でも1年に一度、無料でEquifax、Experian、Trans Unionのクレジットレポートを入手できるようになりました。この法律では誰でも簡単に自分のレポートを入手できるようにする事が義務付けられました。3社はそれぞれ別々のレポートを記録しているので、必ず3社のレポートを全て確認するようにしましょう。
ウェブや電話で申し込む場合、自分が既に持っているクレジットカードや住宅ローン(Mortgage)の情報をまとめておきましょう。本人確認のため、例えば「あなたは○○銀行に住宅ローンがあります。毎月の支払額を下の選択肢から選んでください。」などの質問をされます。こういった情報は普通、本人しか知らないので、他の人が入手しようとしても答えることが出来ず、セキュリティを高める措置と言えます。私が申し込んだときにはその他に、前に住んでいた住所や、Mortgageを持っている会社名などを聞かれました。
法律により、1つのウェブサイトから簡単にレポートが入手できるようにする事が求められ、その目的で作られたウェブサイトがAnnualCreditReport.com
です。このサイトに行けば、氏名や住所などの情報は1度入力するだけで、3社のレポートを取り寄せることが出来ます。最初のページで自分の州を選択した後、「Request Report」ボタンを押し、その後は指示に従ってください。
注意しなければいけないのは、レポートを取り寄せる過程で、3社それぞれのウェブサイトに転送され、1つのレポートが終わったら、必ずページの上にあるリンクでAnnualCreditReport.comのサイトに戻らないと、次の会社のレポートが手に入らないことです。ウェブサイトのデザインが変更される可能性もあるので、詳細は実際に入手するときに注意深くウェブサイトの説明を読んでください。私が申し込んだときは、どの会社も参照番号を控えて置く事で、30日以内ならレポートを何度でも見れるようになっていました(ただし、レポート内容は申し込んだときのままで更新されません)。
877-322-8228に電話をし、認証プロセスを行います。申し込んでいるのが本人と認証されると、レポートが郵送されます。
申し込み用紙(ダウンロードはここ
)に必要事項を記入し、下記の住所に郵送します。
Annual Credit Report Request Service
P.O. Box 105281
Atlanta, GA 30348-5281
クレジットヒストリーは自分の借金の履歴ですが、その履歴に点数あるいは偏差値をつけたものがクレジットスコアです。クレジットスコアと、ヒストリ内容は、大学受験に例えると、マークシート試験と小論文といえます。マークシートは機械的に点数が計算され、小論文は人間が細かに見て良し悪しを決めます。ところがマークシートの点数が悪いと、いくらすばらしい小論文を書いても読んでさえくれません。クレジットスコアも同じで、この点数が悪いと、内容によらず、ローン審査が通らなかったり、クレジットカードが拒否されたりします。逆に点数が非常に良ければ、すぐに審査に通ることになります。点数がボーダーラインにあるときだけ、小論文をじっくり読んで判断するのと同じように、ヒストリ内容が審査されます。
以前はクレジットスコアと言えばFICOスコアを指しました(FICOは「ファイコ」と発音されるようです)。しかし現在ではいくつものクレジットスコアが存在し、数値の範囲も違うので混乱の元になっています。
以下のページではFICOとそれ以外のスコアについて解説します。
FICOスコアは300から850点の間で決められ、多くの人は600~800になります。スコアの全米平均は680ほどで、720以上であれば、点数の差はそれほど重要ではなくなり、住宅ローンなどで一番有利な金利で借りられるようになります。ただし近年(2009年)は金融危機のためにボーダーラインが上がって、750程度のスコアが求められるようです。
FICOスコアは次の要素で決まるといわれています。括弧内のパーセンテージはFICOスコアに及ぼす影響のおおよその割合です。
クレジットカードやローンの過去の支払い履歴です。支払いを期限以内にしているか、もし遅れた場合は何日遅れたか、支払いが送れているAccountがいくつあるか、など個人の支払いの習慣が全て分かるようになっています。支払いの遅れは30日以内、90日以内、それ以上などに分けられ、30日以内の遅れはそれほどスコアに影響しませんが、90日になると大きく影響します。また、支払い遅れの回数も影響します。
いずれの場合でも、毎月、全ての支払いをきっちり行い、それをずっと続けるという、当たり前の事をしていればスコアは悪い影響を受けません。逆にきっちり払ったからといってそれでスコアが良くなるわけでもありません。60~65%の人はいつもきっちり払ってるのですから、それで差が付くほどではないのです。
幾らお金を借り入れているか、というのも重要な要素です。大きな額を借りている事自体がすぐに低いFICOスコアの原因になるとは限りませんが、いくつものAccount(クレジットカードや分割払いなど)から、それぞれ大きな額を借り入れていると大きく影響するようです。カードをいくつも作ってどれも残高があるとよくないのです。
また、借り入れ限度額いっぱいに借りている場合もスコアが低くなる原因になります。ぎりぎりまで使っているカードが2つ以上あるとさらに悪くなります。借金を次々と別のところでするタイプと判断されると、将来の返済ができないのではないか、と思われるのです。
逆に分割払いの残高が借り入れ金額に対して減っている場合はスコアが良くなります。例えば自動車ローンで1万ドル借りて、8000ドル返して後2000ドルだけになれば、借りた直後よりも点数は良くなります。繰上げ返済などで借り入れ残高を減らせば、借金を積極的に返す姿勢を示すことにもなります。
ヒストリに特に問題がなければ、記録されている期間が長いほうがスコアが良くなります。その期間の間、問題なくお金を管理できている証拠になり、Lenderも安心してお金を貸すことができるのです。また、全体としての記録の長さだけでなく、1つ1つのAccountの期間もスコアに影響します。クレジットカードを次々に乗り換えるよりも、1つのカードをずっと使っているほうが良いのです。また、いくら期間が長くても休眠状態にあるようなAccountは対象にならないようです。
新しくクレジットカードなどを作るとスコアに影響します。特に短い期間の間にいくつもカードを作ったり分割払いを申し込んだりするとリスクが高い、と判断されます。また、Credit Bureau へのヒストリの問い合わせ回数もスコアに影響します。たとえばクレジットカードを申し込むとカード会社はCredit Bureauへスコアを問い合わせます。問い合わせ自体がヒストリとして記録されます。もしあるカード会社で発行を拒否され、さらに別のカード会社に申し込み、そこでもダメでさらに別のカード会社へ・・・ということをすると、問い合わせ回数がどんどん増え、スコアはさらに悪くなるのです。
カードや分割払いを申し込むときなど「あなたのヒストリを問い合わせますが、構わないですか?」と聞かれることがあります。このとき、個人情報を相手が見る、ということだけでなく、スコアに影響していることも意識する必要があります。
どのような種類の借金をしているかは、上にあげた項目の情報が少ない場合には影響してきます。種類としてはクレジットカード、分割払い(小売店や保険)、消費者ローン、住宅ローンなどがあります。全ての種類が必要なわけではありませんが、その組み合わせがアンバランスだとリスクが高いと思われます。できるだけ借金をせず、必要なものだけに限れば、不自然な組み合わせにはなりません。
FICOスコアは住宅ローンが下りるか下りないかを決めるだけではなく、Lenderがどのくらいの利率で貸すか決める材料となります。myFICO.com
の表紙のページには、FICOスコアがいくらなら何%くらいで住宅ローンが組めるかが表になっています。必ずしもこの表の通りのスコア区分になるとは限らないようですが、一般に720~750以上のスコアであれば、一番有利なローン利率となるようです。点数が下がるにつれ、利率が上がります。
FICO以外のスコアでよく聞くのはVantageScoreです。3つのクレジットビューローがFICOスコアと競合するものとしてVantageScoreを作りました。FICOと比べて考慮する要素が違い、点数の範囲も違っています。このため、FICOスコアとVantageScoreでは直接比較することが出来ません。
Vantageスコアは500から990の範囲になります。FICOスコアと比べると数字が全体的に高くなるので、VantageスコアをFICOスコアと混同すると、実際よりも高いスコアかと勘違いしてしまいます。
VantageスコアはFICOとは違う方法でクレジットヒストリを数値化しています。
| Vantageスコア | FICOスコア | ||
| 支払い履歴 | 32% | 支払い履歴 | 35% |
| 利用率 | 23% | 借り入れ残高 | 30% |
| 借り入れ残高 | 15% | ヒストリの期間 | 15% |
| ヒストリの期間 | 13% | 新規のクレジット | 10% |
| 新規のクレジット | 10% | クレジットの種類と組み合わせ | 10% |
| 利用可能金額 | 7% | ||
注目したいのは利用率(Utilization)と利用可能金額(Available Credit)です。どちらもFICOでは直接、計算要素になっていないものです(実際には間接的に計算に組み入れられています)。
利用率とは現在の借入残高を借入限度額で割ったものです。例えばあるクレジットカードの残高が$500で利用限度額が$2,000であれば、500÷2000=0.25(25%)となります。この割合が低いほうが一般的には(Vantageスコアに限らず)スコアは上がります。
利用可能金額とは利用限度額から現在の残高を引いたものです。上記の例を使うと、$2,000-$500=$1,500となります。
Vantageスコアの面白い(あるいは奇妙な)ところは、利用率、借入残高、利用可能金額が別々の要素になっているところです。借入残高と利用可能金額が分かれば利用率が計算できるにも関わらず、別々の要素にしているということは、いくら割合が少なくても絶対額が多ければスコアが悪くなる場合もあるということです。
スコアを計算する要素が違うので、Vantageスコアから簡単にFICOスコアに換算する方法はありません。
ウェブサイトによってはVantageスコアに0.86を掛ければ概算が出ると書いてあるものもあります。しかし、その概算から大きく外れている(50ポイント以上)人もいるようで、当てにはできません。ローン申請の前にスコアを確認するときは、本物のFICOスコアを入手するようにしましょう。
FICO以外のすべてのスコアは、FICOからの連想でfake(偽物)をもじってFAKO(フェイコと発音するとフェイクに近い)と呼ばれます。クレジットスコアはFair Isaac社が作ったFICOが一番多く使われていますが、1社で独占状態でした。クレジットビューローがそれぞれ独自のスコア計算方法を採用し、FICOとは違う方法で算出するのがFAKOです。FAKOというスコアがあるのではなく、各社独自のスコアを総称してそう呼ぶようです。前のページのVantageスコアもFAKOスコアの1つです。
これらのスコアはクレジットビューローが独自の計算していて、それぞれ範囲が違っています。クレジットビューローのウェブサイトで入手できるのはFICOスコアではなく、独自のスコアである場合が多く、この記事の執筆時点では例えばTransUnionのサイトから得られるスコアはEmpiricaスコアではなく、Vantageスコアのようです。
EquifaxのScore PowerというのはFICOスコアを提供するサービスの名前で、得られる数字はFICOスコアそのものです。注意したいのはFICOスコアはEquifaxだけのものではなく、例えばTransUnionのFICOスコアもあります。ただし、TransUnionのサイトから消費者が入手できるのはFICOスコアではありません。
| FICO | 300~850 |
| Vantage | 501~990 |
| Equifax | 300~850(FICOと同じ) |
| TransUnion Emprica | 150~934 |
| Experian | 330~830 |
執筆時点では事実上、すべてのローン会社(銀行など)は住宅ローンなどで貸し付ける際にFICOスコアを参照します。Vantageスコアなどは使われていません。そのため、自分のスコアを確認するときは必ずFICOスコアを入手するようにしましょう。
MyFico.com
Suze Ormanとタイアップしているサイト。
Equifax
Score Power