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LC報告

通りすがり

忙しくて更新が途絶えてましたが、とりあえずのLending Club報告。

現在の口座のサマリーはこんな感じ。

NAR Account Value Interest Received
13.35% $3,164.39 $171.67

NARはLending Club独自の利回り計算式で導き出されるNet Annualized Return。
Account Valueは 貸付残高 + 受け取り利子 - LC手数料の額。
Interest Receivedは受け取り手数料です。
初期投資金額が$3,000 ($1,000を5月終わり、その後8~9月ぐらいに$2,000投下)なので、$164.39が増えた(増える見込み)分。
したがって$171.67 - $164.39 = $7.28がLCの総手数料ですね。
NARに比べて実際の評価額が少ないのは$1k投資状態が3~4ヶ月あったこと、相変わらず投資に回せてない(ノートを買えていない、またはノートがissueされない、されるのを待ってるなどの状態)期間があることなどが原因です。

投資へ回す手間が高かったLending Clubですが、今はプレミアムアカウント(minimum $5kの投資)というのがあるので、それに入っていれば自動投資ができます。もっとも私は独自の自動投資プログラムでやってますが。

特筆すべき点は、先月に期日前償還の債権が2枚出たことです。
当たり前ですが、こういった期日前償還のノートは債務不履行ノート同様、実利回りを結構押し下げます。
この期日前償還というのは、ある意味「期日前に償還することができる権利」=「期日前償還オプション」を借り手にあげている状態と言えるので、額面金利には期日前償還オプションのプレミアムが乗ってる状態(乗っていないといけない)といえます。
しかし、通常のオプションのブラック・ショールズに沿ったタイムディケイとは違い、期日前償還が行われる可能性というのは行動学に基づくもので数式化ができず「経験則」や「統計」からしか導き出せませんね。そのあたり結構適当ですから、オプションプレミアム以上の金利が設定(すなわち、借り手が期日前償還権利を行使しない可能性が高いのに、その分の上乗せ)されていたり、オプションプレミアム以下の上乗せ金利(非常に期日前償還権利行使確率が高い)の場合もあります。こういった確率を導き出す手法にまともな(金融工学的に決定的な)ものがないのが問題といえますね。
そういう意味では個人ローンのリスクは債務不履行リスクと期日前償還リスクの双方が読めない可能性が社債/国債に比べたら結構高いと言えるので、その面を考慮して戦略をねらないといけませんね。

例えばNobuさんの最新記事でも言及されたサブプライムローンの証券化問題。
あれもリファイナンスすることがそれなりに多い個人ローンが原資ですから、表面利回りが高く見えても実際にはリファイナンス等によって実利周りが低下するリスクはそれなりにあるわけです。

ちなみに、期日前償還されたノートは双方ともBランクノートでした(A~Gまでのランクがついていて、Aが安全低金利、Gが危険高金利)。そのあたりの期日前償還率がランクごとにどうなっているのかを今度調べてみてフィルタリングに応用してみようかな〜とか思ったりもしなかったりもしないこともないような気がしないでもないです(非常にノリ気は薄い。めんどくさいし 笑)

Nobu 2014/02/11(火) - 23:01

期日前償還はせっかく貸したのに、また次の投資先を探さないといけないので面倒でしょうね。返してもらえないよりはマシでしょうが・・・。通りすがりさんのように自分で投資プログラムを組めるようでないと、なかなか投資効率(自分の掛けた時間に対する利回りという意味で)が良くならないのかもしれませんね。

ポピー 2014/02/11(火) - 23:39

私はMuni BondのCall(繰上償還)に悩まされてます(笑)

通りすがり 2014/02/12(水) - 14:03

> Nobuさん
面倒ですよねえ。個人の動きって読みようが無いし、情報に限度があるので「この人は期日前に返済済ませちゃいそうだな~」とかわからないので(笑

> ポピーさん
Muni BondのCallも大変ですよね。一応動きは金利の動きとほぼ一致するので読みやすいですが、低金利では債権買いたくないのに高金利だとCallリスクが跳ね上がるという。。。

> F Friesさん
>「見えないところで利子を稼いでくれる」
そうです、これが大切です(笑
でも、世の中なかなかうまく行きませんよねェ

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