ブログ

QE3の終わり

米国連邦準備銀行の(FOMC)は、量的緩和金融政策(Quantitative Easing=QE、長期債券買上プログラム)を予定通り10月で終了することを水曜日の10月29日に発表した。

10月29日発表のFOMC声明文

この声明文によれば、米国の労働市場と経済全般の順調な回復がQE3終了の決め手だったらしい。

ただ、最近のコアインフレ率は1.7%で、連銀の目標の2%を下回り、デフレ・リスクが不安要素として残っている。

2008年11月に始まった量的緩和金融政策は、これまでも2回終了したが、その度に経済が減速しかけてプログラムが再開される羽目になった。果たして、今度のQE3終了が、3度目の正直になるかどうか!?

もしQEが今回で本格的に終了したとすると、短期金利に影響するFederal Funds Rateの引き上げ時期が、連銀金融政策の次の注目点。

声明文にはこれまで通り漠然としていて、Federal Funds Rateの引き上げは(インフレ率や経済状況を観察しながら)『”Considerable Time(相当の期間)”を待ってから』とだけ書かれているが、このまま経済回復が続くとすれば、来年半ば辺り(早くても3月以降)ではないかと見る人が多い。

米国連銀がQE政策を終了する一方で、日本銀行はデフレ傾向と戦うためにQE政策を劇的に拡大し、欧州中央銀行もQEのような債券買入プログラム(QE Liteと呼ばれている)を開始した。

こういった経済域間の金融政策のタイミングのずれが、外貨市場でドルを一気に押し上げている。

もし連銀の見込み通りに米国経済の回復が続き短期金利が引き上げられるとしたら、海外の資本はさらに米国に集まり、現在のドル高・円ユーロ安に拍車を掛けることになるし、米国の債券や株式を買い支えるのではという考えもある。米国の金利と金融市場の正常化には、まだまだ時間がかかるかもしれない。

コメント

日本の追加金融緩和すごかったですね。世界的な株高になりました。ドラギ総裁はECBのバランスシートを最大1兆ユーロ膨張させる方針を示しているそうですが(QE Lite?)、こちらはあまりインパクトなかったようなきがします。桁的には大きいような気がするのですが、どうしてでしょう?

ドル建て資金を持っている人には、これから日本への旅行、買い物など有利ですね。一ドル120-130円をそのうち超えるのではないか、と勝手に予想しています。

›世界的な株高さん

コメントありがとうございます。

今度の日銀にはびっくりさせられましたよね。Halloween Surpriseでした。

ECBのQEプログラムは、まだメンバー諸国の国債が買い上げ対象に入ってないのが弱みのようですね。ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアのような国の国債をECBが買い上げることに、ドイツが納得していない。でも、いずれはそうせざる得なくなるなるだろうし、今のプロぐr無は、そのための布石なのだと考える人も多いようです。

>まだメンバー諸国の国債が買い上げ対象に入ってないのが弱みのようですね。

そうなんですか。ありがとうございます。今のところアメリカの利上げは、FRBの購入した債権の償還の再投資(QE維持)と同時に行われるようで、正常化にはまだまだ遠いようですね。とにかく、アメリカはほぼ景気が回復したようで、まったく素晴らしい。いつも日本と比較するのですが、日本はQEは良いとして、増税があったので、経済がうまく回復していない。日本の追加金融緩和の反響はそれの裏返しで、いかに日本が世界経済の回復の足を引っ張ってきたかを示唆しているのかもしれません。

コメントを追加